ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第1章 プロローグ&設定
「僕、防衛隊になるねん!絶対に!!」
『なら私もなる!宗ちゃんは私が守る!』
「あかん!僕がを守るんや!は僕のお嫁さんやねんから!」
『じゃあ一緒になろ!一緒に強くなって守り合うの!夫婦ってそーいうもんだってパパが言ってた!』
「ほな一緒になるで!防衛隊に!」
幼い子供だった私たちはこんな約束をしていた。
私たちは許嫁同士だった。
親同士が決めた結婚相手、、、
でも私は宗ちゃんが大好きだった。
だから絶対に二人で防衛隊になるんだって、、、本気で信じてた。
だから必死で稽古し、強くなる為に努力した。
でもこの約束を信じていたのはどうやら私だけのようだったのだ。
----数年後
『へっ、、、?』
「せやから僕、か弱い女の子が好きやねん!そやから今の君とは結婚できん」
彼の言葉が頭の中で何度もリピートしていた。
か弱い女の子って、、、、ナニ?
じゃあ宗ちゃんは私のことが嫌いってこと、、、?
私はその場から飛び出した。
涙を見られたくなかったから、、、
18歳になった私は正式に彼と婚約する予定だった。
久しぶりに再会した彼はさらにかっこよくなっていた。
話が進む中で宗ちゃんは現在、第3部隊の副隊長になったばかりだと知り、私も今年試験を受けることを伝えたのだ。
そしたらさっきの言葉が出てきたのだ。
あまりのショックに涙が止まらなかった。
彼が追いかけて来ないということは彼は本気なのだろう、、。
悲しい気持ちでいっぱいだったが、冷静になるにつれ沸々と怒りの感情が湧き上がってきた。
『ッ、、、絶対に防衛隊に入ってやる、、、それでアイツを副隊長の座から引き摺り下ろしてやる、、、、絶対に!!!!』
この決意を胸に私はさらに強くなる為に努力した。
保科宗四郎を超える為に、、、