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オウムの恩返し

第1章 出会い


「うーん……」

 いつもの朝。なんだか妙に体が重く僕は目が覚めた。

「あ、ヒカック! 起きた? おはよう!」

「え」

 声が裏返った。見覚えのない顔に僕の心臓は飛び出す。

 え? 僕、いつの間にか知らない女の子と寝た……??

 どうしよう。昨日の夜のことが思い出せない、と僕が焦ってると僕の体に乗ったままだった女の子がようやく下りてベットの横に立つ。真っ赤なワンピースに鮮やかな黄色と赤いヒラヒラを着た女の子。やっぱこの女の子に覚えがない。

 だが女の子ははっきりとした声で、僕の疑問を二言で答えてくれた。

「私のこと、覚えてる? あの時助けてもらったオウムだよ!」

 オウム……?

 僕は手元のスマホを手に取ってまえよんメンバーグループに謎のメッセージを送った。

「僕の部屋にオウム擬人化の女の子来たんだけど!」

『オウムの恩返し』
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