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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第15章 まばゆい




ある日の
シャイニング事務所
マスターコース寮内

その廊下にて

ガラガラガラ

仕上がった衣装が
大事にカバーされて
ハンガーラックごと運ばれる。

「〇〇ちゃん、いつもありがとね♡」

と、ハンガーラックを運ぶ〇〇の
1歩前を歩いているのは月宮林檎。

『いえいえ。
龍也さんに紹介してもらってから
ずっと贔屓にしていただいて
嬉しい限りですよ〜(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”』

「それにしても今回は大変だったでしょ?
最近色々と衣装が必要で
何着もお直し頼んじゃってごめんなさいね?」

『とんでもないです。
それだけ大切にお洋服
着ていただいてるってことですから』

と、月宮林檎の仕事着を含めた衣装が
いつもの部屋に運ばれる。

こういった得意先には
可能な限り〇〇が向かうこと
になっている。

これがST.coのポリシーである。

(前にレイジング事務所に行かせた子が
アイドルの追っかけで大変なことになったもんなぁ…)

ガラガラ…

『ここで大丈夫ですか?』

「うん!OK!ありがとう〜♡」

『あとは、納品チェック済ませますね』

と、バインダーに挟んだリストを
月宮林檎と見比べながら
全ての衣装が納品されたことを確認する。

『…と、いつものニットのトップスですね^^』

「うんうん。
全部揃ってるわね!」

『では納品書にサインお願いします』

「はぁい。」

月宮林檎が受け取ったペンで
サインをしながら、

「最近どう?落ち着いた?」

と、〇〇の会社が
火を吹いていることを
誰かから聞いたのか近況を聞く。

『まだまだ忙しくさせてもらってます^^
最近は副業の方に本腰入れてるので、
ありがたい限りなんですけどね』

なんて、少しだけ本心を隠しながら伝える。

「あまり無理しちゃだめよ?」

と、男性とは思えない
可愛すぎる顔にこんなことを言われて

『…///
(おっふ…///ってならないわけない。)

ご心配ありがとうございます///』

と返す〇〇。

すると…

バァン!

と、扉が激しく開くような音が聞こえる。

『へっ!?!?』
「えっ!?!?」

2人でビクッとして
体を少しかがめ…

自分たちの部屋では無いことを確かめ、
廊下に出る。




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