第11章 SSS選考ライブ
「HE★VENSってあの!?3人組!?」
と聞き返すと…
『んー。…
私の記憶では7人なんだけどね…
うたプリアワードは出てなかったね…
減ったのかな…』
「そ、そうなんだ…」
てことは、
彼らとも知り合い…
〇〇のネットワーク…
侮れないわね。。
司会者もHE★VENSに気づいたようで
困惑しながらも、
彼らのことを紹介してしまっている。
暗闇に彼らのシルエットが
映し出され、
「7人!?」
『やっぱり…』
となる。
そして
”「ようこそ 新世界へ!」”
と曲が始まる。
**
『す、すご……い…』
会場が困惑と、混沌の渦に巻き込まれているのが
テレビの前の私たちにも伝わってくる。
「これが…HE★VENS…//」
『って、何、心打たれてるのっ!!
瑛一なんて、絶対に応援しないんだから!』
なんだかここのリーダーとも
1悶着あった様子の〇〇
また今度詳しく聞くことにしよう。
HE★VENSのメンバーが
自己紹介しているなか
『あっ、瑛二は別ね!
可愛いから!』
と、私の方に言ってくるが…
「いや、知らないわよ!」
ってなる。
『鳳兄弟以外は会ったことないけど…
なんだか、癖の強そうな感じ…( ˊᵕˋ ;)』
アンタが言うか…とも思うが
確かにこの急展開は予想外。
今日は実質2組のどちらが選ばれるか…
って感じだったけど…
これからどうなるんだろう…
そして、自己紹介が終わった頃
"「ッフハハハハ…
…ST☆RISH?
…QUARTET NIGHT?
違う、違う!違う!違う!
世界を制するのは
HE★VENSだ!」”
と鳳 瑛一のマイクパフォーマンスが光り、
そこから各グループの名前を口々に
叫ぶ会場のファン達。
『なによぉ…
HE★VENSまで入ってくるなんて
聞いてないぃ〜(。>ㅿ<。)』
テレビを指差しながら
パニックになっている〇〇。
無理もない。
4人のうち2人は喜んで帰還する予定だったのだ。
そこに不確定要素が現れた。
彼らは〇〇にとっても、
招かれざる客なのだ。
そして、間もなく
その結果発表が行われる。