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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第10章 記憶の上書き



**

チャポン……

事後、新しくお湯を張って
乳白色の入浴剤を入れて
皆で湯船に浸かる。

私は恥ずかしいので
バスタオルで体を隠す。
皆も腰に巻いている。

『はぁ…いいお湯〜///』

なんて言っていると。

「今日は疲れてるところに、
悪かったな…」

と、頬をスリスリしながら
体を心配してくれるランラン。

『ふふっ…いいよぉ
帰り道ほとんど寝てたから
少し体力回復してたし…

それに、気持ちかったし…ブクブク//』

と、照れ隠しに
お湯にブクブクと顔を沈める。

「クス…可愛いね。
蘭ちゃんが中出しした時は
かなり焦ったけど。」

「あ?」

『ふふっ…私もびっくりしたけど、
それだけ皆が
私で気持ちよくなってる…
ってことが嬉しいから…//』

と伝えると

「レディが良かったなら…
俺は何も言わないよ(^^)」

と言ってくれた。

「しかし、寿のやつ…
俺たちの関係に気づくとは…
やはり侮れんやつだ。」

ミューちゃんが
難しい顔をする。

「確かに…
まぁ、寿さんのことですから、
口外したり、脅迫めいたことをするとは
考えられませんが…」

と、トッキーも顔を強ばらせる。

「それは、寿が〇〇を
なんとも思っていないことが前提だ。

奴から何か言われたか?」

とミューちゃんに聞かれて

『うーん…
昔は嶺二によく懐いてたから、
それがなくなって寂しい
的なことは言われたけど…
恋愛感情では無いんじゃないかな(^-^;』

と、撮影の最後に
嶺二に言われたことを
正直に伝える。

「へぇ…
レディの過去のこととはいえ、
少し妬けちゃうね。」

「ええ。

でも、その言葉の真意が分からない以上、
注意するに超したことはなさそうですね。」

と、レンくんとトッキーに言われて

『ふふっ、そうだね。
気をつけるよ(^^)

暫く嶺二と一緒になる仕事もないし、
もしあったら皆に事前に伝えるようにするね』

と言うと、
皆納得してくれたようだ。

嫉妬したりされたりして
ときに激しく、ときにじっくりと愛し合い、
5人で幸せな時間を過ごす。

こんな日々がずっと続くのだろう…
なんて考えていた。

……しかし、
この後始まるSSSの選考ライブが
私たちの生活を一変させることになることを
この時の私は知る由もなかった。


END

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