第4章 充電
「あぁ…もうこんな時間や…
時間経つの早すぎるわ…」
そう言って時計を見つめる康二に
「忙しいのに会いにきてくれて
ほんとにありがとう…
私は大丈夫だから仕事頑張ってね…?」
そう笑顔で言うと
康二は少し拗ねた顔をしながら
「寂しいんは俺だけなん…?
空にあって充電満タンにするはずやったのに
なんかよけいに寂しくなったやんか…
どうしてくれんのよ…?」
なんて寂しそうに
ギュッと私を抱きしめる…
そんな康二の頭をよしよしと撫でながら
「また寂しくなったら充電しにおいで?
大好きだからね…康二?」
そう伝えると
「そんなん…
俺の方がもっと大好きやわ笑!
もう…仕事行きたくない…
空とずっと一緒におりたい…」
なんて素直にわがままを言う康二が
すごく愛おしい
でもそれは私だけの秘密にして…
「はい…
わがまま言わずに仕事頑張って笑」
そう言って
ぶつぶつ文句を言う可愛い康二の手を引き
玄関に連れていく…
離れるのはすごく寂しいけど
康二が私の充電を満タンにして
愛されてるってちゃんと伝えてくれたから
次また会える時まで
がんばれるよ…
だから笑顔で
「行ってらっしゃい笑」
そう言って送り出せる…
end