第1章 前日譚1:コラさんとはじめまして
《AnotherStory》闇夜の太陽:前日譚1
5(1/1)/5P┃ドリノベ版09/09P┃0500字
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「った────」
『なんだったんだろう』と起きあがると周囲の景色が変わっている。そこは私が───過去に行く前にいた、人気のない場所。
「……戻って、来ちゃったのかな……?」
(私がモタモタしてるうちにタイムリミットになったんだろうか。初めて[原作に描かれている誰かの過去に介入できる]の能力を使ったから、イマイチ勝手が分からない………本番までに検証しなければ)
「あ!自己紹介できなかった!」
(まぁ、初対面は無事に(?)済ませたし、どのみち何回か会おうと思っていたから次の目標にしよう。前向きに前向きに)
「ロー、大丈夫かな……」
(荷物は全部置いてきてしまったから、それらを使えば、きっと慣れないコラさんでも看病はできる………だろう)
「大丈夫、だよね?」
(いくら11年前の世界だと言っても[偉大なる航路(グランドライン)]があるおかげで、いわゆる『ジェネレーションギャップ』や『過去には存在しない材質やアイテム』を気にしなくていいこの世界。安心で楽チン)
あとは彼の生命力と、コラさんが言う『生かされてる』の力を信じよう。
(コラさん………実際に逢ってもかなりステキな人だった。やっぱり彼を未来につなげるために[誠心誠意]頑張ろう。こんなトコで死んでいい人じゃないはずだから)
実物を目にして決意を新たにする私だった。
執筆日〔2018,02,04〕
変加筆〔2024,04,24〕
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