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【ONE PIECE】短編集〈ベポ/白猟/桃鳥〉

第1章 ベポ【初恋の行くすえ】


ワタシは[象主(ズニーシャ):通称ゾウ]の上にきずいてある[モコモ公国]で産まれ育ったミンク族で、ツキノワグマのドリーム。

この[象主(ズニーシャ)]とよばれる巨大なゾウは何百年も生きていてゆっくりと歩いている。でもダレもどこに向かっているのか知らないのだからふしぎ。

なので、その上にある[モコモ公国]というのは[幻の国]とよばれているくらいに外敵やヒトの悪意などにさらされる事がほとんど無くて平和と呼べる日常と安全がずっとつづいてる国。

(ヒマすぎてタイクツだよ~!敵もいないけど客人もめったに来ない!!来ても大事なお客だったり、上の人たちと話すから……やっぱりヒマ~)

そんな事はこの国の若者たちはみんな、あいさつのように会うたびに口にしてる。

(そもそも外からの情報が少なすぎて貴重なのがいけないと思う!でんでんむし?とかしんぶん?とかなにもないからこの国!)



そこに先日、初恋相手で婚約者だったベポが10年以上ぶりに帰ってきた。

(な、なんていうシゲキ………!!)

『帰ってきた』というのはすこし違うみたいだけど。お兄さんを探すために小さい時にこの国を出たベポは、今は海賊をやって(しかもかんぶ?)いるらしくてそれで、たくさんの仲間のクルー達と一緒に、キャプテンから連絡があるまでの間に『一時帰宅』をしているとの話。



『ヒマすぎてタイクツ』なんて思ってたからいけなかったのか、平和な国だったのに異変につぐ異変がおきて、突如として外敵に襲われたのだ。

なにかと戦うわけじゃないけれど、ミンク族は女や子供も当たり前に戦えて、それなりに強い。

(そう習ったけど、ヒトはちがうのかな?)

それに二人いる昼と夜の王様たちが管轄している[三銃士]や[旅客団(ガーディアン)]とかの[戦える人たち]がいるからそうそうに負けるハズがない、とみんなで話す。

それにベポ所属の海賊団も[戦える人たち]だったので、クルー全員で戦ってくれる。

(初めて戦ったし、こんなたくさんのヒトや敵と戦う人たちも見たのは初めてだけど。ミンク族も[ハートの海賊団]も[ジャックの一味]に負けてない!!)
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