第7章 《1部/後編1/5話/3P》16 17 18/途中
〈子供時代編〉【17 私とゴジの同盟】
〈06/10話│2(1/2)/3P│1400字〉
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〈ゴジとロクジュは感情操作されてない〉
そのジャッジさんの話が本当ならば『赤子時代のゴジは一体なんだったのだろうか』と首をひねらざるを得ない。
私と同じで、現在はフリだとしても、だ。
(ん───?)
そんなことをぼけっと考えていたら、なぜかちょうどゴジに部屋に呼ばれた。
(…………なんだろ?)
改めて『彼を見てみよう』と思い立ち、すぐに指定の場所に行く。
トントントン……
「はやっ!!どうぞ」
扉をノックすると、ゴジらしくない言葉が彼の声で聞こえたので、首をかしげながら戸を開けて「おじゃまします」と言って入った。
「てきとうにすわって」
「うん……なに?」
指刺されたソファに座ると向かいに座ったゴジをながめると髪をアップにバッチリセットしていて、なぜかすごくオシャレをしている。
ルックスはイイからふつうにカッコいい。
「いきなりほんだいかよ。デリカシーねェな」
「は?」
「まぁいい。…おまえ、『にほんじん』だろ」
「はい!?」
(えっ!?日本人!?)
「そんなこといわれたらおどろくよな。おれもそう。【ONE PIECE】も[ジェルマ]もしってるせいじんだんせいだった。あ───!こどものからだってしゃべりにくい!!」
(ゴジがウソみたいにしゃべる………)
彼が[日本人]なコトは多分疑いようはない。
「………うん。わたしもにほんじんじょせいからてんせいしたの。でもなんでわかった?」
「だっておまえ、きをつけてるけど、はつげんがこどもじゃねェうえに『あきらかになにかしってる』なかんじのこといっぱいあるじゃん」
(あ───…………………)