第2章 黎—れい—
「かわいい、瑠璃」
「…………っ」
肩でゼーハー粗く呼吸しながら。
焦点の合わない目。
半開きの口の端からは、飲み込みきれなかった唾液が溢れ。
とろんと蕩けたまま。
「…………気持ちいいな、瑠璃」
「黎」
「瑠璃、まだいける?」
「燐…………」
蕩けた表情のままに、力無く笑うその顔が好き。
「奥、きて」
官能的に誘う、その声が好き。
頭に響く。
その声が好き。
「…………挿れるよ」
後ろから支える俺の腕へと爪を立てて。
ゆっくりと。
瑠璃が燐を受け入れた。
「きもち、いい…………っ」
吐く吐息にすら、色香を纏って。
瑠璃が俺へと口付けた。
「…………トぶとエロくなるよな、瑠璃」
「それな」
燐に揺さぶられながら。
口付ける俺の髪へと指を差し入て。
さらに。
口付けが深くなる。
開いた左手で瑠璃の蕾を愛撫してやれば。
瑠璃が俺の舌へと吸い付いた。
横目で燐を伺い、見れば。
余裕なさげに伏せられた瞳が、ふいに開いて。
目が、合う。
汗が滴る髪をかきあげて。
燐が唇を舐めた。
一連の動作を目で追って、いれば。
瑠璃の両手が頬を引き寄せ。
さらに激しく。
瑠璃の舌が、絡み合う。
他には何もいらない。
瑠璃と。
燐。
世界中からみんないなくなっても。
2人がいればそれでいい。
ふたりさえいれば。
何もいらない。
「瑠璃ー!?お兄ちゃんのところにいるの?」
陶酔しきっていた世界をぶち壊すには。
十分な声だった。