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だが為に薔薇姫は微笑む【薬屋/R18】

第4章 微熱




(あれ、····気のせいかな?)


朝、は寝台から起き上がると、微かな目眩と熱っぽさを感じた。


月の日と重なったせいなのだろうと思い込み、仕事があるため起き上がった。


夜着から女官用の漢服に着替え、髪を結い服装を整えた。


朝食···は胃が受付けそうに無いので、はそのまま壬氏の部屋を訪れた。


先に水蓮が来ており、「おはようございます」と挨拶を交わすと「あら···?」と水蓮が首を傾げた後、の額に手をやった。


冷たい手が心地よい、そう感じた時には手は離れて行った。


「熱は微熱、と言った所かしら」


「···申し訳ございません。月の物で少々···」


「まぁ、無理は禁物よ。今日は私が壬氏様の世話をするから、医局に行って薬を処方して貰いなさい」


「水蓮様···、申し訳ございません。ありがとうございます」


流石水蓮、今の皇后の侍女として長年働いていた事もあり、の不調を見抜いた。


「壬氏様には私から伝えておくわね」


は一礼してから、医局へと足を向けた。


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