第5章 あの子は太陽の小悪魔エンジェル
学園モノのこのゲームだがエドヴァルドエンドだけは、卒業を待たずして進行する。
他の攻略対象はフラグを立てたら季節毎のイベントを全てこなし卒業式を迎えないとキャラエンディングにはならない。
―――だが、エドヴァルドだけは季節関係なく兎に角会いまくり、イベントを進め、最後のエドヴァルドがこの街を去るイベントが始まればチェックメイトだ。
私は全てを放り捨てエドヴァルドに会いまくった。
ソフィーアと結ばれるのは嫌―――、だって悪役令嬢エンドでは私はやったやってないに関わらず平民のソフィーアへのいじめの責を全て背負わされ攻略対象達に罵られていると、当の彼女がエリサベトにキスをして、『あなたが私に意地悪したのって、私が好きだからでしょ?分かってるのよ私』と小悪魔的に言い、エリサベトは咽び泣きながら『そうよ!あなたと男がくっつくなんて許せなかったからっ』と告白して晴れて二人はハッピーエンド。
おっえーーー!!
いやいやいや、ね?確かに私は悪役令嬢エンドも見ようとしてましたよ?
でも、ソフィーアが好きとかエリサベトが好きとかじゃないの。