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【短編集】悪役令嬢RTA

第5章 あの子は太陽の小悪魔エンジェル


いやまあ?ソフィーアの事は嫌いじゃないわよ?
でも好きなの?付き合えるの?って言われたら違うじゃない?

私は個人的にソフィーアが好きなんじゃないし、ゲーム達成度として、エリサベトを攻略しようとしていただけで。

どうしたらソフィーアから逃げられるの?!
……考えていると、すぐに一つの案が浮かんだ。

―――エドヴァルド・ビョルネ。
ゲーム初期時からスチルの背景等に登場するモブ―――と見せかけて実は隠し攻略対象である。

愛に飢え、孤独を憂う彼は大変惚れっぽく、名前が出てくるのはこの悪役令嬢エンドフラグの後―――!!
つまり今からでも攻略出来る?!

―――孤独な吟遊詩人である彼に近付き褒め讃えすれば落とせるチョロインだ。
善は急げ―――私は貴族令嬢が立ち寄るのは憚られる様な酒場に向かう。

舞台で弾き語りをしているのがエドヴァルドだ。
ジュースを頼んで飲みながら待ち、歌が終わると私は大袈裟に立ち上がって拍手をする。
それにエドヴァルドが気が付きこちらを見た瞬間、(令嬢らしからぬが)指笛を鳴らし更に賛辞を伝えた。
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