• テキストサイズ

【短編集】悪役令嬢RTA

第4章 【悲報】演劇部ワイ、咽び泣く


クリスティーンは白い肌を真っ赤に染め、今にも飛び掛りそうな表情をしている。
私は扇からチラッと顔をのぞかせた。満面の笑みで。

それに気が付いたクリスティーンだが、流石に自分の誕生会で招待客に襲いかかったり出来ない。
私はクラース様にしなだれかかる。

雰囲気を誤魔化す様にシットリした曲の演奏が始まった。
「シャルウィ」
手を差し出すとクラース様はバツが悪いのだろう、断らない。

二人で手を繋いで部屋の中央へ躍り出る―――。
さて、私大してダンスなんか踊れないぞ……と思っていると後ろに引っ張られるような感覚がして―――、

ソーニャ、意地悪なんかしてないで、上手くやりなさいよ!!

『……大丈夫か?!』
私の出番はまだ終わらないわ!
照る、スポットライトに向かう為、私は立ち上がった。
/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp