第16章 N氏の話を信じるな。
「那由太、痛くはないか?」
問えば赤く染ったうなじがぷるぷる震える。
「は、はひっ、大丈夫です♡」
初めてなのに、気持ち良い。
成部は那由太の様子にそれを察したのだろう。
腰を動かす。
濡らしてある秘部がちゅぶっちゅぶっ♡と卑猥に鳴った。
「あっ♡んっ♡んっ、ふっ」
那由太は枕に顔を埋める。
が、それを成部はひき剥がす。
「声を隠すな那由太」
「あんっ♡らってぇ♡男の喘ぎ声なんかっ♡ぁンっ♡キモイでしょっ♡」
そう言う彼のうなじを成部の舌が舐めた。
「ひぅっ♡」
那由太が高い声をあげてしまい、気まずそうにチラリと背後を見る。
「可愛いぞ、那由太。もっと声をあげて聞かせてくれ」
色付いていたうなじが更に赤くなった。
成部に掴まれた腰は勝手にヘコヘコ動いている。
それを見て彼は笑む。
「那由太どうした?」
「はぁ、んっ♡どした?って♡何が?」
「自分で腰を振ってどうした?」
彼は何でも自分が組みしいた男に言わせたいらしい。