第2章 〈天竜人編┃10話完結〉子供時代
〈第1章 ┃09/10話〉【09 荒唐無稽】2/2P
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急にゆるんだ涙腺は、部屋の外の絶妙なところにいた[父上の専属使用人]の方に頼んだ、温かいお茶を飲んだら落ち着いた。
「今回シャラーラから聞いたことは母上達にも言ってもいいかえ?お前が自分で話すのもいいだろうし、父上からうまく伝えておくのもアリだえ。好きにしておくれ」
(ま!気の利く男だわ!)
「お願いしたいです。にわかにはしょうしょうしんじがたいことなので、ちちうえにあるていどははなしてもらったほうがいいとおもいアマス。それで、きになることがあればわちしにきいてほしいアマスね」
「分かった。そうするえ」
とりあえずはそういうことにしてみて親子二人で微笑み合う。話が一段落したところで、例の『ワガママなお願い』を言う時が今、来たような気がする。
「あとじつはほしいものがあって………おねだりしてもいいアマスか?」
「全然構わんよ?お前がおねだりなんて珍しいえ。なんでも言ってごらん。今しかできないこともあるだろうから」
「まさにですよね。ありがとうございます、ちちうえ。………あのわちし、ほしいのうりょくの《あくまのみ》があるのでアマス。あとじつは…ちちうえとははうえにあるのうりょくをてにしてもらえれば、このさきのせいかつもすこしはきぐせずにすむのでアマスよ」
「んんん?……それは一体……………」
「くわしいないようはこのかみにまとめてきたので、めをとおしてけんとうしてみてほしいでアマス」
「ん?ん?分かったえ?」
執筆日〔2024,05,05〕