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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第1章 【弟】




チャイムが鳴って、ホームルームは終わった。


一気に椅子をガタン!と引く音が鳴り響き教室が騒がしくなる。
明日から土日だから、みんな我先にとテンションを高くしているのだ。


「おいカナエ!これから遊びにいこーぜッ!!」


がっ!と肩を掴まれたけど、
俺はだるそうにスマホを鞄から取り出した。


「はぁ...」


と、画面をいじりながら、ため息。


「オイどうしたんだよー?なんかあったのかぁ?カナエー」


と両手でやれやれポーズを取った友達の、ツンツン頭の瞬。
そして隣には穏やかに微笑む俺の友達2の泪がいた。


「んー...なんかな、この後も、土日もだめそうだわ...瞬と泪と遊ぶの。ごめん」


俺は眉を下げた。


「あらあら〜だめだったんだねぇ...また弟さん?」


泪の方がいち早く察し、白くて長い指で、すっ..と俺からスマホを取る。
泪は俺の弟ーー昴の写真を見せてきた。


「あー..うん..」


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