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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第10章 【後輩】



再会は

早かった。

桜が舞い散ったのも昔の、梅雨の頃。

教師の話を熱心に聞くフリをして姿勢を正す。
脳内にあるのは、数ヶ月も前に助けたあの少年の顔。

ーーーやっぱり俺、かなりの"善き人"だよな...!

「さて、転校生を今日は紹介するぞー自己紹介して下さい」

ーーー霧橋想..あの少年は俺の勲章だ...っ!!

担任の話もロクに聞かず、思わず机の下でガッツポーズをとってしまった。

我に返った俺は、やっと転校生を視界にとらえようとする。

担任にグッと肩を押され、前に出たのは..

「霧橋想です」

「...!」

緊張と恥じらいのためか、彼は頬を若干紅潮させていた。

あの時とは違う、ウチの高校の制服を身に纏った姿..

「よろしく、お願いします..」

俺と同じ、学ラン..

ゴクリと生唾を飲み込む。

ーーーきた、のか..

「えー、霧橋さんは、ご両親の都合によりこの時期に転校となった。みんなよろしくーー..」

ーーーおっ..、

血潮が熱くたぎる。

ーーー俺を...!!

霧橋想の全身を、下から上まで全身見た。

ーーー追って、きたのか....!?

霧橋想は、みんなの視線に耐えきれず..ふ...と、絶妙な微笑みを見せた。
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