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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第9章 【初恋】




「謝らないで...?僕今日、山田くんと会えて嬉しくて...はしゃいじゃったねぇ」


ふふふ...と、先生は若干照れ笑いをした。


ーーーか...可愛い...!


「おっ、俺もその...ッ!せ、先生と会えて、嬉し...!来週も、俺は先生と会いたい、ですッ...!」


ええい、この勢いのまま次にも繋げちゃえ!と思って口走ってしまう。先生の顔を、ふきふきしながら。


「ん〜ごめんねぇ...来週は用事があって会えないんだぁ...」


「そ、そうなんですか...」


ちょっと落ち込む。きっと、他の男子生徒とデートする予定でも入っているのだろう。


ーーー俺ってなんか、ホント大多数の中の1人でしかないよなぁ...


「3ヶ月後の休日なら、会えそうっ」


ーーーさ、さんかげつご...!?


「はっはいっ!先生っ!」


ーー!嬉しい...会って、くれるんだ...!!


そして犬のように、心の中で耳と尻尾を出した俺は、完全に先生の思うがままに操られているのだろう。


俺は初恋の女の子にだって、こんな風に翻弄されてたもんな...完全に好きという事がバレて...


ーーーそれでも構わねぇ。


俺は、先生の胸に顔をくっつけた。先生の熱を、そのぬくもりを頬に擦り付ける。


ーーーいつか...いつか俺は、


先生の、本命に...


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