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愛おしい彼は、僕の...《R18》

第9章 【初恋】




「私にわざわざ、休日に会いにきてくれたのか...」


「はい...理事長先生...♡」


ーーーどうやら、妹の方は、何とかなったらしい。


ゼェハァ、と俺は息を荒げる。


妹をおんぶして美美美女学園の校門のでかい檻を上ったり、守衛さんの目をごまかしたり...出来ることはなんだってしてやった。


ーーーアレ...でもコレ...妹は理事長先生とラブイチャしてる訳だが...俺はぁ!?協力し損...!?


理事長先生に抱擁されながら、妹は、チラッと俺に目を向けてくる。


『任せて泉にーちゃん!後ろ見て!』


ーーー後ろを振り返ると、そこには...


「すっ、皇先生ッ!?」


そう、愛しのあの先生がいた...!


皇先生は、ニコニコと穏やかな微笑みをたたえている。


「妹さんの忘れ物、美美美女学園まで一緒に取りにきてたら、迷子になっちゃったんだって...?妹さんから僕、聞いちゃってねぇ」


ーーーい、いつの間にそんな手を!?


後ろを振り返って、妹を見たら親指を突き立てていた。


『泉兄ちゃん、先生誘いたくても誘えなかったんでしょ?泉にーちゃんの学校に電話してあげた♡』


...なんとなく、まぁそんな事を言っているのだろう、妹は懸命に口をパクパク動かしていた。


「親御さんもこの時間居なかったらしいねぇ...怖かった?」

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