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幻想科学物語

第4章 Z=3 科学+魔導=マンパワー?





ルーチェの話を聞き終え、科学王国の拠点と戻った一行。
磁石作りとルーチェの話で休みたいところだが、銅を溶かしたり、竹をきったり、とそれぞれまた作業にする。


漆の調整をしていた千空が顔をパンパンにしてるところを見かねてルーチェは作業を変わった。


千空は、そんなもん関係ねぇよ、というが、そこは医者。
このストーンワールドでかぶれ1つで病気に感染するかもしれない、と、そこで休ませる。


「千空、言い忘れてた。魔導術、そんなに気軽に使えない。」


「あぁ?どういうことだ。俺の手、洗ってくれたじゃねぇか。」


「先生の教え。」


千空はわかんねぇ、という顔でルーチェをみる。
千空の目論見では、銅板に磁石をくっ付けて、あとはルーチェの魔導術でどうにか自然的に回す、という考えだった。


しかし本人は先生の教え、といえ非合理的な回答をした。
納得いかねぇ、とルーチェが何考えているかを思案する。


「はぁん、なるほどね。
千空ちゃん。もし、ルーチェちゃんの力で全部解決できたらどうなる?」


「メンタリスト、何が言いてぇ。」


「いいからいいから♪」


ゲンの唐突な質問にクロムたちも頭を傾げる。
ルーチェは、黙って漆を塗り続ける。


暫くみんなで考えこむ。クロムとスイカはあーでもない、これか?
と体勢を変えながらブツブツ言う。


そんな中千空は何かに気づいたようにはっとする。


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