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幻想科学物語

第13章 Z=12 共闘






「この戦車のはったり大砲で一発ドカンとかます。現代人なら100億パーセント戦意喪失だ。ただし、敵が衝動的にやべぇ、逃げてぇ、とパニクってくれんのは、最初の20秒だけだ。その20秒に全戦力を投入する。質問は?」


千空が作戦内容を伝えると、みんなはわかった、と頷くが、1人だけ手を上げるものがいた。


「千空、杠や村の子供たちはどうする?一緒につれていくのか?」


「ククク、杠や村の子供たち、非戦闘員は野営地でお留守番だ。せいぜい仲良しこよししてまってな。」


千空がそういうと、大樹は安心したように頷く。
今度はコハクが手を挙げた。


「千空、その、ルーチェの母君のことだが…」


「あぁ?そっちはルーチェに任せる。ルーチェ、どうするつもりだ?」


「…私が知っている母様なら、結界破壊された時点で出てくると思う。母様の姿が見えたら、離れた場所で決着つけてくる。」


ルーチェがそう答えると、コハクは心配そうにルーチェの方を見た。
けど、ルーチェの方は大丈夫、と力強く頷いた。


他に質問者はいないようなので、千空はニッキーに、寝返ったやつと一緒にここらへんで待機するように指示を出す。
ニッキーもわかったよ、といって、森へともどっていった。


こうして、全ての指示が終わった頃に羽京が戻ってきた。


「司と氷月は墓にいる。距離はかなりあるよ。シーラはごめん、わからなかった。」


「おありがてぇ情報だな。とっとと始めんぞ!」


千空がそういうと、ゲンは車を発進させ、奇跡の洞窟へと向かう。
コハクたちも後に続き、科学の旗を掲げ、出陣した。



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