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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






「えっと、みんな、そもそも重要なことを忘れてない?」


「ん?重要なこと?なんだそりゃ。」


「この前も話したけど、テレパシ--つまり、脳内会話みたいなものはお互いに契約を交わすことでなせる。それでは、質問。私とシーラはどういう関係?」


なにか思い当たりがありまくる2人は固まった。
ゲンは口を開いてこれじゃ、詰みじゃん、とがっくりし、千空は諦めてないのか、まだなにかを考えていた。
そこへずっと黙っていたクロムが口を開く。


「その、シーラってやつ、ルーチェより強いのか?」


「……認めたくはないけど、軍の副隊長務めるぐらいにはあらゆる分野で私よりつよい。」


「それ、ヤベェやつじゃねぇか。止めれるのか?というか、そいつのこと、倒すために魔導使ったらこっちの居場所もバレるんじゃ。」


「うん、今まさにずいまーな状況なのよ。なるほどねぇ。道理で最初にあんまり魔導が使えないっていったわけね。使えば使うほど相手にモロだしな状況。自分の位置情報教えるようなもんだからねぇ。」


ゲンの位置情報、という言葉になにかピンときたのか、千空ははっと顔を上げてルーチェの方を見て、ルーチェ、と呼ぶ。
ルーチェも千空の方を見て、なに?と答えた。


「これまで、魔導つかってたよな。空飛んだり、声帯変えたり。それでそのテレパシスとやらで連絡はきたのか?」


「?きてない、けど。」


ルーチェの答えに千空はにやり、と笑った。


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