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幻想科学物語

第8章 Z=7 科学と魔導の融合






司ちゃんたちが来る、という言葉にクロム、コハク、スイカ、ルーチェは緊張を走らせる。


さらに、とゲンは言葉を続けた。


「司ちゃん以外にジーマーでヤバいやつ、いるんだよねぇ。もし、司ちゃんかそいつがきたら逃げるしかないよ、全員で。この間復活させたそいつの名前は氷月ちゃん。俺が手引きするよーってことにして一足先に出発したんだけどねぇ。時間稼ぎもそうながくは…」


「みんなぁーーー!大変だよーーー!」


ゲンが、司帝国の現況を語っているところに銀狼が叫びながら王国民の元へと走り込んできた。
みんなの視線はそちらへと向いた。


「敵だよーーー!銀狼が橋の上で戦っているーーーー!」


「だぁもう、休ませてくんねぇのかよ。こちとらなんも準備してねぇつつうの。ルーチェはとりあえずここに残れ。そんで、俺らは橋にいく。」


「あ、ちょっとま…」


ルーチェの静止も聞かずに、戦力外のスイカやカセキ、クロムまで一同揃って橋へと向かって駆け出す。
ルーチェはその様子ただ呆然と見送るしかなかった。


その異変にさすがに気がついたのか、コクヨウとターコイズ、ジャスパーはルーチェの方に来て、なにがあったのか聞き出した。


「一体どうしたというのだ。千空たちはなぜ橋の方へ。」


「さっき、銀狼が敵だーと言ってるのが聞こえたけど、まさか余所者たちが、来たんじゃ。」


ルーチェはターコイズの言葉にこくりと頷いた。



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