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幻想科学物語

第6章 Z=5 魔導騎士と科学王国民






「投げて直接攻撃したわけではない。仮面はただの衣服だ。よって特に問題は…」


そういい切る前にジャスパーは目を見開く。
声をかけようとするが、間に合わず、スイカの仮面は壊れ、金狼は頭から血を流し、そのまま倒れた。


「ヌハハハ、せっせと確認しに行くと思ったぜ、真面目バカのお前ならなぁ。金狼。」


マグマは後ろからの奇襲に成功し、気分が良かったのか、高笑いをしながら、金狼を見下ろした。


ジャスパーはこの試合の結果に納得いかないものの、タンタンとマグマの勝利を告げる。
その後、金狼を横抱きにして千空たちのもとへと、運び、床にそっとおろした。
ルーチェは、清潔な布か包帯を用意するようにお願いし、千空と銀狼に薬草を取りに行くように指示をした。


クロムもなにかしようか?と声を掛けるが、第2試合があるからそれに備えろ、とだけいい、金狼のバイタルチェックを行う。
それに対して、ジャスパーが口を出す。


「第2試合なら少し伸ばせる。手当の方が先では。」


「1人で問題ない。第2試合が終わる前には手当もおわる。」


「そうか。」


多少なりとも心配なのか、不安そうにこちらをみながら試合会場にもどり、第2試合の宣誓を行う。


クロムとマントルが前にでて、第二試合が始まって少し後に金狼が目を覚ます。
ルーチェは、しゃべらないこと、そして、あくまで応急処置に過ぎないため、後日検診を受けてもらうことを説明し、クロムとマントルの試合を見守った。


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