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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第29章 マッサージ✿番外編


「なぁ、なんで怒っとんの?……なぁって!」


「うっ…。」


ベッドの上で端に寄り背を向けていると、お腹に手を回され引き寄せられた。

後ろから抱き締められて身動きが取れない。


なんで怒ってるのかはまあ……産まれたばかりの子供を抱えて基地に行ったら、女性隊員の頭を撫でながら可愛ええなと言っていたからだ。


「静かにして、起きちゃう。」


目の前の娘の手を触りながら静かに呟く。

ベッドにくっつけたベビーベッドに寝かせている。


「まだセックス出来んの?」


娘の手を触っている指がピクっと動いた。

医者の許可は出てる、でもまだしたいとは思わない。


お腹にある手が胸に伸びて優しく揉む。

その手を取って起き上がった。


「口でならするよ。」


彼の股間に手を這わせて硬くなっているソコを撫でた。


「嫌やぁ、もう口あかん〜…。」


なんなんだ、妊娠中は口でしていたのに。


触っていた私の手を取って引っ張るので、胸に顔をぶつけてしまう。

痛いと言えばごめんごめんと軽く謝り、頭を撫でてくる。


「セックスはまあ、あとからで…なんで怒っとるん?」


あれくらいで怒ってるなんて、恥ずかしくて言えない。

忘れよう、そう思うのにあの場面が頭から離れてくれない。


これ…と頭を撫でている手に触れる。


「私以外の子にこれしてた、可愛いって言ってた。」


「……ごめんなぁ、変な意味はないで?君の場合はあるかもやけど…やから、許して?」


考える素振りをしてから、へにゃと締まりのない顔で笑い始める。


「こんなことで嫉妬してごめん…。」


「なんで君が謝るん?僕、嬉しいで?めっちゃ可愛ええし。」


好きぃ〜と言いながら胸に顔を擦り付けた。

僕も好きやでとぎゅうと抱き締められる。

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