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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 嫉妬


もう宗四郎さんに会えなくなるのかな…。
今までは防衛隊員になる為に頑張っていたが、一度クビになったらもうなれないだろう。
彼に会うことも叶わなくなる。

でも、命令を無視をしたことも、先輩を庇ったことも、後悔はしていない。


1人になってそんなことを考えていると、会えなくなるのが辛くて、少し枕を濡らした。


その時ノックが聞こえたので急いで涙を拭った。
よかった、ノックしてくれて…。
さっき、そのまま入ってきたから…。

一度深呼吸をして返事をすると、宗四郎さんと母……と妹が入ってきた。

まだ離れてからそんな経っていないにもかかわらず懐かしさが溢れてきて、笑顔になる。

しかも、まさか妹が来るとは思わず嬉しくて名前を呼んだ。


「美陽(みはる)っ!!」


まだ学校だと思っていたのだが、どうやら早退して来てくれたらしい。

元々、学校や部活がある妹とはあまり時間が合わず、話すことが減っていた。


母と妹の登場にテンションが上がっていて宗四郎さんの存在を忘れそうになっていた。


「そうしっ……副隊長!待ってください!今忙しいですか?」


病室を出ようとしていた彼を引き止める。

どうやら、急ぎのものはすでに終わらせた為そこまで忙しくないらしい。


あまり一緒にいれてないので、もう少し一緒にいたい…。
母や妹がいるが、彼なら大丈夫だろう。

入隊してから彼を見ていて気付いた。
めちゃくちゃ面倒みいいし明るいし、コミュ力が高い…!

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