• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第25章 とある一週間✿番外編


まだ少し疼く…。


それでもみんなが起き出したので私も起きて準備をし、ご飯を食べる為に食堂に向かった。

途中で市川くんや古橋くんたちに会い、全力で頭を下げる。


食堂で宗四郎さんを見つけたが目は合わない。
気付いているはずなのに…。


すぐに近寄って肩に軽く触れれば、こちらを見ずになんやと言う。


「ごめんなさい…。」


「もう平気なんか?」


私のことは見てくれないが、その声がすごく優しくて、胸がキュウっと締めつけられた。

昨日よりも楽だと答えれば、早くご飯を食べろと言われたので、キコルちゃんたちのところへ戻ってご飯を食べる。


今日もキコルちゃんと一緒に宗四郎さんから技を教えてもらうので、しっかり食べて訓練室に向かう。


今日は一日中訓練室に篭っての訓練だった。

訓練室を出ていく彼を、キコルちゃんにお疲れ様と言ってから追いかける。


「ほんま、付き纏わんでくれへん?鬱陶しいわ。」


ごめんなさいと謝る声が震えてしまう。


「泣いたって意味ないで。僕に泣き落としが効く思うとるん?」


お疲れ様ですと言って、走ってその場から逃げた。

泣きたくて泣いてるわけじゃない。
泣き落としなんてしようと思っていない。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp