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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


次の日、宗四郎さんが基地を出る前に彼を探していると、市川くんが筋トレをしているのを見付けた。

市川くんって非番だったよね…?


そこに宗四郎さんも来ていたので、こっそり近付く。


「あっはははっ!なんや市川、君休み下手なんやな!若いんやし、遊ばなあかんぞ?そのうち教えたる、立川基地おすすめ、オフの過ごし方をな!」


いや、宗四郎さんが教えられるはずないでしょ…あなたの今日の休みの過ごし方は把握している。


ポンポンと方を叩く宗四郎さんに市川くんはお出掛けかと聞いている。

すると彼は市川くんに背を向け、ちぃと用事がなと静かに返していた。

あまり行きたくないんだろうか。


外の訓練場から出ていく彼を急いで追いかけようとしたが、古橋くんが市川くんに話しかけていたので、少し聞いてからにしよう。


どうやら古橋くんは愛車のメンテナンスをしようとしていたようだ。

古橋くんが彼の用事は女だと言い出したので、ゆっくりと彼らに近付いていく。


「相手どんなだろな!美人?」


「あの緊迫感は…そう!きっと休日返上で特訓とかですよ!強さの理由はそこにあ…。」


「いいや!副隊長だって男だぜ!?」


あの人はそんなことしないと思うと言う市川くんに古橋くんは副隊長も恋愛していいだろと返している。

古橋くんのその妄想はないと思う…というかないと信じたい。

猫のように美人のお姉さんの膝でにゃんにゃんしてるなんて…。


「その女ってのは誰だと思う?」


「え……ひぃ!すみません!絶対三浦です!」


この2人…私たちがイチャイチャしているところを見てもそんなことを考えているのか。


「そうだといいな!」


笑顔を向けてから急いで宗四郎さんの後を追った。

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