第22章 契り
あれから1ヶ月程経ち、私たちは大忙しだ。
何故かというと…結婚式の準備が大変すぎるっ!
至るところからおめでとうと声をかけられて照れくさいし…。
もう少ししたら結婚指輪も出来上がる頃だろう。
「美影、大丈夫か?休んでてもええで、病み上がりやし…。」
「ううん、大丈夫!2人のことだし、2人でしよう?」
私がベッドで寝ている間に彼がすでにいろいろ進めてくれていたのだが、出来るだけ早く式を挙げたいのでありえない程忙しい。
急がなくてもいいと言ったのに、早く君のウェディングドレス姿を見たいという彼がどんどん準備を進めていく。
訓練や仕事をしながら準備をするのは本当に大変だった。
そしてまた1ヶ月が過ぎ、明日は結婚式当日。
「美影、明日やな。」
「そうだね。」
すごく嬉しそうな顔をした彼が私の隣で呟く。
はよ寝ないとなと言って私を抱きしめてくる。
ベッドでいちゃつきながら明日のことを想像した。
「はよやりたい…。」
「え?」
「あれから全然出来てへんやん?セックス。」
確かに9号が現れる前にしたのが最後だ。
忙しすぎて1日が終わるとお互いすぐに眠ってしまっていた。
明日しよなと言って抱きしめる力を強めてくる。
お互いおやすみと言って眠った。