第21章 群発災害
宗四郎と別れて有明基地の中に入り、ナンバーズに着替えて強化装甲演習室に入る。
「美影、2連休はどうだった?ずっとオカッパといたんだろう?」
「え?あ、はい。一昨日は両家顔合わせをして、昨日はドライブデート?してました。」
ついあれがドライブデートだったのかわからなくなり、首を傾げてしまった。
確かにドライブはした。
2人で出掛けたのでデートだろう。
しかしあれは…そういうプレイだと言われればそうだろう。
「あ、それと…オカッパではなくて、彼は保科宗四郎です。あ、私も保科だ。」
そうだ、私は保科になったんだ…。
嬉しくて頬が緩む。
「惚気ならいらん。要求は一つだ、喧嘩して破局しろ。鬱陶しい惚気ならいらん。」
は?
かっこつけてるつもり?
前髪を掻き上げて見下ろしてくる。
ただ、最低なことを言っているだけじゃないか。
というか、惚気じゃなくて、彼には保科宗四郎という名前があるのだから、オカッパじゃなくて名前で呼んで欲しいだけなのだが…。
何を言っても無駄だと思い諦めた。