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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第20章 結婚


目が覚めると宗四郎が私を抱きしめてくれている。

腕から抜け出してベッドから降りても起きる気配がなかったので、体温計とスポドリを持って寝室を出た。

身体が軽いし痛くもない。


ソファに座って熱を測ると平熱になっていたので、寝てる間にかいた汗を長そうと思い、着替えを持ってお風呂に向かった。

宗四郎が起きてたら怒られそ…。


夜中、宗四郎が何度も起きて看病をしてくれていたのを知っている。

トイレに行って拭いてと言ったことまで覚えている。

恥ずかしすぎる…。


でも、宗四郎のおかげで、本当に一晩でよくなったようだ。


シャワーを浴びて髪を乾かし、朝ご飯を作る為キッチンに立った。


冷蔵庫を開けて、ゼリー飲料があることに気付く。

朝用に買ってきてくれたやつだ。

でも、ご飯食べれそうだし、食べた方がいいよね…。


開封していなければまだ大丈夫だろうと思い、鮭を取り出し焼いているうちに味噌汁のお湯を温める。

鮭が焼けたので卵巻きを作り、お湯に具や味噌等を入れて温まるのを待った。


時計を見てそろそろ宗四郎を起こさなければと、寝室に向かう。

本当はもっと寝ててもらいたいけど…ずっと看病してくれてたし…。

でも、訓練に行かなければいけない。


「宗四郎?起きて?」


頭を撫でるとすぐにうんと聞こえたが、起きているのだろうか?

出来れば目を開けて欲しい…。

いつまで経っても起きてる時と寝てる時の違いがわからない。


もう一度名前を呼んでみる。


「起きとる。目ぇ開いとる。」


えっと…本当に開いてるのか、ただ言っているだけなのか…どっち…。


「ご飯出来たよ。……っ!?」


いきなりカッと目が開いて驚いた。


「美影が作った朝飯……って、大丈夫なん?」


「うん、もう大丈夫。ありがとうね、何回も起きて看てくれてたでしょ?」


あたりまえやんと笑う彼にまたありがとうと笑い返した。

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