第20章 結婚
皿を片付けて洗った彼は少し休んだら始めよかと言うので、腕を掴んで引き寄せて顔を近付ける。
「ちゅー、しよ?」
「ふっ、ええよ。」
一瞬だけ触れさせるとまた押し付けてきて唇をペロペロと舐めるので、薄く開けばすかさず侵入してきて、私の舌と絡む。
ゆっくり倒されて背もたれに身体を預ければ、ソファに膝を乗せた彼は頬を持って顔を上げ、激しく唇を奪う。
苦しくなって私は足を広げて彼の身体に巻きつけた。
彼の服に縋りながら必死に舌の動きに答えていると、荒く息をしながら唾液を繋げて離れた。
ゆっくり彼が離れていくと、ぷつっ…と切れる。
「はぁ…はぁ、激しくしすぎてもうた…はぁ…。」
「はあっ、あっ…こんな、ちゅーなんてっ、聞いてない…んぅ、ふぅ…。」
巻きつけた足がガクガクと震える。
イってもうた?と笑って聞かれ、頷いて顔を背けると、ほんまにイったん!?と驚かれた。
あんなキスするからじゃん…。
なんでそんな可愛ええんやと胸に引き寄せられ、優しく頭を撫でられる。
朝から何回イかせるの…と胸を小突いた。
「ごめんやん…やってる最中ちゃうし、キスでイくと思わんやん。」
私のことイきやすいイきやすいって散々言ってるくせに。
背中に手を回してギュッと抱きしめると、好きやと耳元で囁かれた。
私も好きと囁いて首を伸ばして彼の首に吸いつく。
「あー痕つけとるなあ?ははっ、ん、もっとつけえ。」
その言葉に答えるように、ぢゅっぢゅっと位置を変えながら何度も吸いつく。
私のもの…。
どのくらいかつけて唇を離すと、そろそろ始めよかと言うので、訓練の時のように髪を後ろの少し高い位置で束ねて、動き始める。