第20章 結婚
一旦家に帰ってシャワーを浴びてから行こうと言うので、おしゃれして行けると思って嬉しくなる。
立川まで来るとケーキ屋さんに入っていって、どんなん食いたい?と聞かれたのでいろいろ見てると、やはりモンブランに目がいってしまう。
宗四郎も同じものを見ていた。
目を開いて…。
ほんまはホールがええんやけどと呟く彼に好きなのにしようよと言って、モンブランを指差した。
この前一緒に食べたモンブランが美味しくて、私もハマってしまった。
2人で同じものを買って家に行き、ケーキを冷蔵庫に入れてから一緒にシャワーを浴びる。
帰ってきたら一緒にお湯に浸かろうと言われた。
シャワーを浴びてると後ろからギュウと抱きしめられたので、どうしたのと聞く。
「んー裸で抱き合うん気持ちええなあって…君の肌が離れないでーって吸いついてくんねん。」
「宗四郎の肌もだよ…。」
おっぱいはもっと気持ちええけどなと笑う彼になんでそんなえっちなのと言えば、君もやんと笑われてしまったので、顔が熱くなって俯く。
シャワーを浴び終わるとさて…と言った彼にどうしたのかと思い振り返ると、首に吸いつかれてチクッとした。
「んっ!……あっ、舐めたらダメだよ…変な気分なっちゃう…。」
「変態やな。」
それは宗四郎…という言葉を飲み込んで浴室から出て、昨日実家から持ってきたおしゃれな服を着て、これまた実家から持ってきたコテで髪を巻いて、軽く化粧をした。
リビングに行くとすでに準備を終えた宗四郎がソファでテレビを見ていたので、終わったよと言って後ろから抱きつく。
垂れた髪を触ってふわふわやんと笑った。
腕を離すと振り向いた。
「え、めっちゃ可愛ええ。すっぴんも大好きやけど、普段と違うのもええな!」
おしゃれしてるとこ何回か見てるはずなのに、いつも可愛いって言ってくれる。