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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第18章 須臾


次の日、午前の訓練を終えて第二台場に走って向かう。

別に電車でもよかったし、隊の車両で送ってくれると言っていたのだが、これも訓練だと思って走ることにした。


もうすぐ宗四郎に会える。
昨日の朝別れたばかりなのに、もう会いたくてしょうがない。

これでよく、第1や第6にいたなと自嘲した。


第二台場につき宗四郎の姿を探す。

恐らく今はお昼休憩だろうから、近くにいた人にお昼はどこで食べているのか聞いて行ってみたのだが、すでに食べ終えどこかに行ってしまったようだ。


どこにいるのかなぁ。


廊下の角を通り過ぎた時、女性の声が聞こえ気になり立ち止まる。

普段だったら気にも止めないでそのまま通り過ぎるのだが、今回は違った。

"宗"くんと聞こえたのだ。


宗くんが誰を指すのかわからない。

慰労会の時ははっきり副隊長と聞こえたから、宗四郎だと思った。

でも今回はわからない、それでも気になってしまったのだ。


彼は宗さんと呼ぶのを嫌がった、お義兄さんが"宗"一郎だからと。

もし別の理由があったら?

他にそう呼ぶ人がいて、その人以外に呼ばれたくないとしたら?

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