• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第17章 宗四郎


「ちゃんと起きて飲みぃ。」


可愛いてしゃーないが、口移しで飲ませててもあかんと思い、起き上がらせる。

ベッドの上にペタンと座った彼女にペットボトルを渡すと、小さな口をペットボトルにつけて飲み始める。


上下する喉を見ていると、また興奮してきそうなので、すぐに目線を外した。


返ってきたペットボトルのキャップを閉めて、横になった彼女の隣に横になる。


「好き…。」


そう呟いて胸に顔を擦り寄せキスをしたと思ったら、吸われた。

唇を離し私のと呟く彼女が可愛くて抱きしめてしまう。

ほんまに可愛すぎる、食ってまいたい。食ったけど…。


ウトウトとしてきた彼女を見て頬を撫でた。


「おやすみ、美影。」


「ん、宗四郎、おやすみ…。」


この腕に閉じ込めて誰の目にも触れさせへんようしたい。


最後にギュッと抱きしめて離し、仰向けに寝かせた。

そっと、胸の傷に口付ける。


美影はもう寝たようだ。


下から傷痕を舐め上げて何度もキスをした。


こうして彼女が寝た後はよく傷痕を舐めたりする。
たぶんバレてないと思う。

舐め続けたら、この痕が消えればいいのにとさえ思う。

僕が彼女を傷付けた証拠や。


「はぁ…僕がもっと早くカフカやと気付いていれば…。」


彼女の胸に額をつけ呟く。


ほんまにごめん、今でもたまに傷が疼いているのを知っている。

一生懸命隠そうとしているが、僕、気付いてんねんで?


最後にもう一度だけ傷痕に口付け唇にキスをし、彼女の頭を抱えるように抱きしめて微睡む。


「早く結婚しよな、おやすみ…。」

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp