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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第16章 10号


お茶を口に含んで彼に近付き顔を上げる。


「なん……っ!?っ、んっ…。」


開いた唇に私のソレを押し付けてお茶を流し込み、そのまま舌を絡めた。

絡めたまま彼の膝の上に座り、腰を振って太腿に擦り付ける。


キスで口が塞がっている為、鼻にかかった甘い声が漏れる。


彼の首に腕を回して縋りつくように抱きつき、舌をくちゅくちゅと絡めながら、腰をビクビクと震わせた。

もうイっちゃった…。


ゆっくりと唇を離すと、私と彼を繋ぐ糸が朝日に照らされてキラキラと光っていた。


「美影?どしたん?」


「きゅ、急にしたくなって…恥ずかしいから、もう忘れてっ…。」


「え……ふっ、美影好きやで。めっちゃ好き。」


額に唇をつけて鼻を頭に擦り寄せてくる。


確かに、めちゃくちゃ恥ずかしい…。


擦り寄せたまま、もう大丈夫なん?もっかいイく?と聞いてくる。

もう大丈夫と答えながら膝の上から退こうとすると、お尻の後ろで指を絡めて押さえられた。


「パンツ濡れてないん?洗ったろか?」


大丈夫だからと肩を押すが離してくれないので、諦めて彼の髪に指を通した。


いつもの彼に戻ったようだ。
よかった…。

でも、今度は私が恥ずかしすぎて顔を覆った。


顔見せてやと腕を掴まれて剥がされる。

見ないでとペタンとまた彼の膝に座り肩に縋る。


「そろそろ準備しやんとあかんなぁ。可愛ええからもっと見ときたいんに…。」


頭を撫でた手が背中をポンポンと叩いたので、膝の上から退き立ち上がる。


服を着替えるかと聞かれたので首を横に振って答える。

とりあえずこれを着といて、あとで予備のジャージを取りに行こうと言われる。

確かに彼のジャージだと大きくてちゃんと動けない。

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