第11章 不調
動きを止めていた指を引き抜いて私を仰向けにすると、目ぇ覚めたか?と言って唇を舐めたので、その舌に自身の舌を伸ばして絡める。
舌を伸ばしたまま唇をつけずに絡めているので、宗四郎さんの唾液が零れてきてぴちゃぴちゃと水音が鳴ってしまう。
そんなやらしい行為をしたままお互いの熱い視線が交わり続ける。
「あっ…んうぅ…あ、あん…はっへ…!」
舌を絡めながら恥丘を撫でた指はそのまま下に下がり、割れ目の中に押し入って濡れて熱く腫れた陰核に触れた。
舌が離れてなんて言うたんと問われたので、待ってというと、嫌やと言って顎を噛む。
「なぁ、毛までびしょびしょなってもうてる。」
中指でぐちゅぐちゅと押し付けるように陰核を擦りながら、他の指で大陰唇を撫でた。
「そ、そうっ…さんが、ぬらしたっ!」
「ふっ、宗さんなってもうてるで?それにまんこぐちょぐちょにして溢れさせとるのは美影やろ?僕のせいにせんでー。」
涙や唾液を零しながら睨めば、もうグズグズやんと笑った。
恐らく、全然睨めていないのだろう。
違う、宗四郎さんのせいだと拗ねたように言えば、そうやな、僕が気持ちようさせたせいやなと笑って頭を撫でる。
その手が気持ちよくてボソッと呟いた声は彼の耳には届かず、なんて?と聞き返された。
「ほしい…早く挿れて…。」
「んー可愛ええなあ。メッセージでも送うたけど、陰性やったからな?安心してな?」
すっかりそのことを忘れてしまっていた。
メッセージは…宗四郎さんから来るものはほぼ全部確認していない。