第9章 決断
今から揉むよと教えるように肩を撫でた後、ツボに指を押し込まれて、痛くて声を出してしまった。
「すまん、力入れすぎてもうた。前と同じくらいでやったんやけど…。」
謝ると彼は少し力を抜き、私の反応を確かめながらグッグッと指を押し込んでくる。
気持ちよくなり目を瞑って上を向くと、やりにくいと怒られてしまった。
「えっちな声漏れてもうてるで?」
別にえっちな声じゃないと上を向いて彼を睨めば、こらと言って頭を戻される。
また押されると声が漏れてしまったので、えっちやなあと言う彼をまた睨んだ。
また戻されると思ったのに、彼の顔は下りてきて唇が触れる。
「そんなちゅーして欲しかったんか?」
「ちがっ……宗四郎さんにならいつでもして欲しい…。」
笑った彼の言葉に否定しようとしたが、ボソボソと本音を漏らした。
満足した彼の顔を見てから、怒られる前に頭を元に戻した。
恥ずかしくなって見ていられなかった。
どのくらいかツボを押される気持ちよさを堪能していると、肩を撫でたその手はそのまま前に滑り落ちてくる。
上から胸を鷲掴みにされ、優しく揉まれる。
「ほんま、美影のおっぱい気持ちええ…。」
肩を揉んでくれたお礼と思って好きにさせた。
「その…ち、乳首は触らないで…。」
「ん、わかった。」
まだ乳首は痛いし触られたらしたくなるだろうから…。
術後1ヶ月は挿入が出来ない。
自慰行為はしてもいいと言われたが、まだ痛むのであまりしたくない。