第9章 決断
その時、扉の向こうから副隊長の声が聞こえ入ってくる。
そして、隊長の隣に立った。
どうして副隊長を呼んだのだろうか。
隊長は私以外は帰っても帰らなくてもどちらでもいいと言った。
なので、みんな残ってしまった。
私に何か用があるんだよね?
恥ずかしいことだったらどうしよう…。
副隊長まで呼んでるし…。
「三浦隊員、お前を副隊長補佐官に任命する。」
「え?……あ、あの…隊長に補佐官いないですよね…?」
副隊長が補佐官みたいなものだと言われてしまった。
というか、新人の私が補佐官?
第1や第6に行くんじゃ…?
副隊長を見ると、一瞬だけ笑った。
ここで狼狽えてもダメだ。
すでに任命されたのだ、しっかり答えねば。
「了!」
私は今日から副隊長補佐官になり、第1や第6には行くが、その間も第3部隊副隊長補佐官として行くことになるらしい。
まあ、移動になるみんなと同じことをするのだが。
寮も移動することになるらしいのだが…。
ここが一番の問題なのだ。
今の副隊長の部屋を使うことになったのだ。
もちろん、副隊長もいる。
別に部屋を用意することも出来るが、副隊長が推したこともあり、結婚するならいいだろうと許可が出てしまった。
あと、用意出来る部屋は副隊長室から遠いところになってしまうからと。
確かに今までも彼の部屋に入り浸っていたが…男女が同じ部屋なるのは大丈夫なのか…?
ベッド等ももう1つ用意するならしてもいいと言われた。
あの部屋なら普通に置けるだろう。
どうせ、あまりいられないからいいかと考え了承した。