第7章 立川基地襲撃
刀をギュッと握り、構える。
「保科流刀伐術6式……。」
「おまっ、まだそれはっ…!」
「八重討ちっ!!」
怪獣の身体に赤い十字交差の線が入る。
先程よりも深く傷をつけることが出来た。
出来た…初めて6式を…。
副隊長が驚いた顔をしていたが、すぐに破顔し笑った。
「三浦隊員、解放戦力83%に上昇!……75%に降下…!」
75%…上がっている。
「邪魔だ!」
怪獣の攻撃が飛んできて、躱すことが出来ないと察し、腕を顔の前で交差させ、スーツのシールドを全解にした。
「美影っ!!」
副隊長、今は、三浦でしょう?
吹っ飛ばされ背中が瓦礫に激突し、呼吸が上手く出来ない。
今まで執拗に副隊長を狙っていたのに、私を狙ってきた。
すぐに副隊長が私のところへ来て肩に手を置く。
私は未だに上手く呼吸できないが、損傷した背中をスーツの怪獣筋繊維を使い修復する。
呼吸が出来るようになり、深呼吸をした。
「まだいけるな?」
その言葉にコクっと頷き、支えてもらいながら立ち上がる。