• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第6章 慰労会


なんとか彼を支えて基地に戻ってきた。

とりあえず寝かせなきゃと思い、みんなとは別れて副隊長室に向かう。

キコルちゃんに今日も戻って来なそうねと言われてしまった...。


副隊長室について奥の部屋の扉を開ける。


「副隊長、もう少し頑張ってください...。」


「宗四郎さん言うてや…。」


呼び直してゆっくりとベッドに寝かせる。

途中でまた私の首に腕を回してきた。


「トイレ…漏れるぅ…。」


まじですか…。


脱衣所のところに扉があったのを思い出し聞いてみるとそこがトイレだと言う。


自分でも起き上がろうとしているので、私でも簡単に起き上がらせることが出来た。

そのままトイレまで連れて行き座らせて私は外に出る。

少し待つと、自力でトイレから出てきたので急いで支えて手を洗わせてから、またベッドに戻った。


気持ち悪いが全然吐けなかったらしい。

うぅ…と唸る彼の背中を擦っていると、寝息が聞こえてきたので戻ろうと立ち上がったが、手を掴まれてしまったので、そのままここで寝ることにした。

寝ているのに、いなくなろうとしたのに気付いて手を掴むとは…さすが副隊長。


彼の隣に横になり、その姿を見ていてしまった…と思った。

服を脱がせるのを忘れてしまった。

ファスナーを上まで閉めているわけではないので大丈夫かと思い、起き上がってベルトに手を伸ばす。


うーん…脱がせるか。
ベルトを外すだけにするかズボンを脱がせるか迷って、脱がす方を選んだ。

下に引っ張ると意外にもあっさり抜けたので、そのまま全て引き抜き、椅子の背もたれに掛けておいた。


また横になり宗四郎さんの顔を見つめる。

副隊長でもさすがにお酒には勝てないんだなと、先程の酷い有様を思い出し、声を抑えて笑う。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp