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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第1章 二人は一緒


私をパッと離すと、彼は私をじろじろと見回すように眺めてきた。
その不躾な感じに私は眉間にシワをよせた。


「んーー、やっぱり非術師だよね?」
「ひじゅ…?」
「ごめんごめん、こっちの話。」


一体何をいってるのかわからないし、ここがどこなのかもわからない。


「あの…ここは?」

石畳で周りは瓦の建物も多い。
私がさっきまでいた池袋には見えない。
それに人も誰一人居なくなっていた。


「うん、それは後で説明するね。とりあえず人混みから離れたかったんだ。」

離れたいで、すぐここにきたカラクリがわからない。

彼が連れてきたの?
魔法?



「キミ、呪力って知ってる?」
「重力?」
「んー、知らないんだね。」
「…??」

すると、彼は目に巻いてある黒い布を取り払って私を見つめた。

「…っ!?」

なんって綺麗な目なんだろう。

青…?水色…?なんだろう、言い表せない宝石のような瞳。


彼に見られ、私は緊張で固まってしまった。


私の顔を見ていると言うより…私の胸の辺りを見つめている。


すると、彼も自分の胸に触れ、眉を寄せた。


一体何をしているのか全然わからない。


しばらくすると彼は再び目に黒い布を巻き、へにゃっと石畳の上に座り込んでしまった。


「あの……」

どうしたらいいのかわからなくなって、私は小さく声をかけた。


「はぁぁぁぁぁーーー…」

とんでもなく大きなため息。


「あのっ!」


いい加減どうにかしてほしい。
私は推しのショップに行く予定だったし!
ただ女性に渡してほしいって言われただけだし!
なんか、変ところにきてるし!


「キミは巻き込まれただけなんだけどね。どうやら、僕とキミの心臓が繋がってしまったらしい。」


「………へ?」



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