第3章 二人は一つ
「…きれぃ…」
「ん?」
見惚れた。
なんて、言えなくて私は黙って首を振った。
「少し激しく動くよ。」
そう言って、私の腰を両手で掴むと、ゆるゆるも動き出し、だんだんと激しさを増していった。
奥に当たるたびに声が上がる。
心臓がうるさくてたまらない。
上手く息できなくて熱い。
「んっ…出そうっ…」
悟さんは私の両手首を掴み、自分の方へと固定するように引っ張った。
動けない私は突かれ、乱された。
「あっ…あぁっ…」
「っ…」
「はっ…あっ…」
最後、イク瞬間悟さんは自身を私のナカから取り出し、私な胸からお腹にかけて全てを出し切った。
「あっぶなー。ナカ出すとこだった。」
「…。」
ぬちゃと、お腹に出された白濁した液を私は指先でぬぐった。
「次からはちゃんとゴムするから。」
ーー…次あるんだ。
ちゅっとおでこにキスを落とされ、私は起き上がった。
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軽くシャワーで綺麗にしてルームウェアをきて、部屋に戻ると、悟さんがベッドを綺麗にしてくれていた。
「ありがとう…。」
もう自室に帰っちゃったもんだと思ったから意外だった。
「普通するでしょ。どれだけ僕のことゲスい男だと思ってるの。」
「えへ。」
そう笑うと、悟さんは私を手招きして一緒にまたベッドに座った。
「それじゃあ、そう言うことで。恋人同士ね?」
「…え?」
「何驚いてるの。」
「あ、いやっ。」
私は首を振った。
「僕、恋人以外抱けないタイプだよ?」
膝な上の私の手をそっと握り、私の顔を覗き込むように言う悟さんに私は目を逸らした。
「だって、傑さんと競い合うじゃん…」
今回だって傑さんにキスマークを私を通して自分につけられたのが、きっかけじゃないか…。
ぽそっと言うと悟さんは笑った。
「傑は…あれは無視していいよ。」
「無視?」
「あれは…うーん。」
悩む悟さんに私は首を傾げた。
「…今度、傑に聞いて。」
と、小さく言うのだった。