第3章 二人は一つ
はぁはぁ、と乱れた呼吸を整えようとする。
ごそっと取り出された悟さんのソレをみて私は、ぎょっとした。
ーー…大きい。
というより、太い。
「ま、まって…」
「ここから待てはないでしょ。」
「大きいよっ…」
「だーいじょうぶ。これだけ濡れてるから。ゆっくりするから。」
「……。」
「たぶん。」
「たぶ…んっ!?んぁっ…っ!」
「きっつ。力抜いて。」
「やっ…おっきい…よっ」
目の前の悟さんの胸に手を置き、私は首を振った。
とたん、ドクンっと大きく心臓が鳴った。
早いと言うより強い。ものすごく強い。
ドクッドクっとわかりやすく高鳴る心臓に私は初めての感覚で、うっすらと目を開け悟さんを見上げた。
眉を寄せ、耐えるような悟さん。
「…。」
「あっ……ひっ…ぐぅ…」
ナカに入ってこようとする、ソレもとても熱い。
「もう少し…、のナカ柔らかい…」
大きく強く高鳴る心臓に耐えられそうにない。
「息…できなっ…」
「、深呼吸。もう入ったから。」
「心臓が…」
「うん、のすごいドキドキしてる。」
「悟さんも…。」
「僕も…?」
そう言って、悟さんは私の胸に触れた。
「やっば。伝わるの恥ずかしっ。」
「こんなに強いの初めてっ…んっ。」
心臓ひとつの鼓動がこんなにも強くて、血液が全身に巡っていくのがわかるような…不思議な感覚だった。
「動くよ。」
悟さんは私の左足を掴むと、ゆっくりと動き出した。
「あ…あっ……」
圧迫感が凄い。
私のナカにあるというのに、全てを飲み込まれていく感覚。
「これは…っ」
「んぁ…っ……さと、るさっ…あっ…」
「クセになりそう。…」
頬に触れてきた、悟さんに私は目が逸らさなかった。
「んっ…」
お互い見つめ合ったまま、また激しく口付けを交わした。
接合部から聞こえるぐちゅぐちゅという水音。
「ふぅ。」
腰の動きを少し緩め、悟さんは上半身を起こし髪の毛をかき上げた。
下から見る、悟さんの筋肉とキラキラと輝く瞳と髪の毛に私はなんだか申し訳なさが出てきてしまった。
ーーこんな美しい人が私を抱いていていいのかと。