第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)
「こっちが、阿曽の家に保管してあった方の石?」
「うん。大叔母がずっと守ってくれていた石。」
つけてもらった指輪をはそっと撫でた。
「もう役目は終えたけど、私にとっては大切だから。」
「うん。」
「ね。この石、悟さんの髪の色みたいじゃない?」
「そう?まぁ白いけど。」
「うん、そっくり。なんかそれも嬉しいの。」
は手を持ち上げ、五条の髪の毛に近づけた。
「阿曽と高専。離れててもずっと一緒だよ。」
「…そうだな。」
五条はを引き寄せ、膝に乗せるとぎゅっと抱きしめた。
「が僕を忘れてここにはあまり来れなかったけど。」
五条はの首に顔を埋め、強く抱きしめた。
「うん…もう一度貴方と恋ができて本当によかった…ありがとう。思い出させてくれて。」
「ありがとう、思い出してくれて。」
五条は顔を上げ、に軽くキスをした。
「大好き悟さん。これからもよろしくね?」
「もう一度といわず、何度だってを好きになるよ。これから先ずっと。」
もう一度貴方と おしまい