第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)
みんなと食事を済ませると、傑さんと家入さんに別れを告げ、私たちはまた地下のテレビの部屋に向かっていた。
「ポップコーンかポテチとか買おうか。」
と、聞かれたので私は首を振った。
今は悟さんとはやく二人になりたかった。
「、どうした?何かあった?」
悟さんへの好きが溢れてます。
早くあなたに触れたい。
そう、伝えるだけだ。
ーー…信じて貰えるだろうか。
宿儺のことが忘れられないと言った私を。
私はじっと目隠しをしている五条さんを見つめた。
「ーーそんなに見られるとキスしたくなるんだけど。」
何枚か映画のディスクを持った悟さんが真剣な顔で言った。
「ご、ごめんなさい。」
私はぱっと視線を外し、悟さんの手元を見つめた。
「ネットは繋がらないの?配信の映画とか…それなら五条さんも見たことない映画あるかも。」
「あー、ここ地下だからなー。繋がるかな。」
悟さんはリモコンを触って設定を弄り始めた。
うーんっと唸っているのを、私は横に立ってリモコンを受け取った。
「オタクに任せて。」
「さっすが。」
「呪術以外はてんでダメですもんね。」
笑って私はテレビにネットを繋げていった。
「そういえば、私勝手に誘っちゃいましたけど、お仕事平気でした?」
「明日は、20日ぶりの休み。」
私は後ろのソファで座ってる五条さんに驚いて振り返った。
「えっ。ブラックすぎませんか。」
「上に言ってよー。僕のこと酷使しすぎって。僕死んじゃう。」
「じゃあ、ゆっくり出来ますね。」
「え?僕誘われてる?え?さっきからどうしたの?」
「誘ってないよっ」
私はリモコンを片手に悟さんの横にばふっと座った。