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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)


その女が誰かと会ってる。

また別の人物が出てきて、五条はうんざりとしていた。


「その女とっ捕まえて、吐かせるか。」
「…噂を流したかもしれないってだけだよ。」

ただの噂。

五条にとっては、がどこかに行くかもしれないが、所詮は噂。
を嫁がせようと無理矢理、他家に言ったわけでもない。


「ちっ。でも、なんかあってからじゃおせぇよ。」
「一応、の家にも見張りはつけてる。先日一件、依頼が来てただけで特に来訪もない。」

「依頼ぃー?」
「どこかの土地の浄化に行くみたいだね。」



「…ふーん。なぁ。」

五条は少し考えてポツリと呟いた。



「ん?」



「その女と会ってた人物と、へ依頼しにきた人物。一緒だったりしないよね?」

「……。」



夏油は、桜子に付けていた呪霊との家の近くで護衛していた呪霊を呼び戻した。









「…同じようだね。」


五条は立ち上がった。

「の呪力を探す。」
「まて悟。落ち着け。一度高専に行こう。桜子とその依頼した人物について何か知ってるか聞いてみてからでも遅くない。呪詛師なのだとしたら、リストも高専にある。」



五条は苦い表情で目隠しを取り払い、握り締めた。












■□■□■□■






「こいつだ。」


高専の資料室で夏油が指差した呪詛師のリスト。
の家に護衛につけていた呪霊が言っていた特徴とよく似ていた。


「呪霊集め…か。」
「傑の呪霊操術とは違うんだろ?」

リストに書かれてあることを読んで夏油は眉を寄せた。

「全然違う。コイツは操るなんて出来やしない。ただのコレクター。集めた呪霊を術師に襲わせる変な趣味のやつだ。」
「はぁ!?じゃあ、は…!」

「悟はのところに。私は桜子を捕まえておく。」

リストを閉じ、夏油は五条にそう言うと、二人は急ぎ資料室を後にした。




「さん一人らしくって…。」


資料室を出て高専の廊下で、その言葉が聞こえ、五条は足を止めた。

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