• テキストサイズ

【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第15章 二人の未来


悟さんはじっと私を見下ろした。


「高専に所属して、浄化の仕事をする?」


「うーん…。浄化を認めてくれるかな…。とりあえず、着替えてくるよ!」




私は誤魔化すように悟さんの横を通り過ぎ、自分の部屋に戻った。





「はぁ。」





ひと呼吸。




私は顔を洗ったりなど、一通り準備を終えた。



「。」
「はいはーい。」


悟さんが部屋に入ってきた。




「これからのこと、一緒に考えようよ。」
「一緒?」


悟さんは私の手を取って、ソファにうながした。


「一緒。恋人でしょ?」


隣同士に座った悟さんは私の頭を撫でた。


「はこのままここに住めばいいし、浄化は僕たち術師にとってもかなり助かる力だと思ってるよ。」
「うん。」


「だから、上の連中に“浄化の巫女”の地位を認めさせて、が…」

「悟さん。」


私は悟さんの手を上から握った。




少し前から悩んでいたこと。

ずっと、切なくて守りたくて大切にしたいことーー



「私は高専にはいられない。」

「?」




「結婚しようって言ってくれてありがとう。凄く嬉しかった。この上なくあなたを愛していると心から思えた。でも…」

「……。」


私はぎゅっと、悟さんの手を強く握りしめた。









「私は結婚できない。……ごめんなさい。」




















/ 423ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp