第14章 二人はずっとずっと一緒
私は何故か野薔薇ちゃんの服をきて車の前でたたされていた。
「あの…五条さん?」
「ん、なーに?」
「今日は準一級の三体の群れを祓う任務ですが。」
伊地知さんがちらちらと私をみてくる。
わかる。わかるよ。
伊地知さんの言いたいこと。手に取るようにわかる。
「しってるよ。早く行こうよ。」
「準一級は領域内にいます。中には多数の呪霊がいるかと思われます。」
「知ってるって。車出して。」
「…さんも行かれるのですか?何かあった場合、私は守ることは出来ませんが。」
「大丈夫大丈夫。たった三体だし。」
悟さんは後部座席をあけて、私に乗るよう促した。
「…わかりました。」
いつもは誰かに預けるか、屋敷に置いていくを今日は連れて行くことに不安そうな伊地知さんは、私にもう一度視線を送ると、諦めて車に乗り込んだ。
「あの、悟さん?」
「んー?」
しばらく車が進んで、私はずっと疑問に思ってたことを口に出した。
「この服…って。」
「野薔薇と同じデザインのやつ。似合うじゃん。」
黒いジャケットに短めのスカートに、タイツ。
「10代が着る制服は…ちょっと恥ずかしいかもしれない。」
「タイツあるし、セーラーってわけじゃないからいけるいける。」
スカートの裾を引っ張って私は悟さんを少し睨んだ。
「任務に行く人が着なきゃなのかとおもったけど、別にそうじゃないじゃん。」
「任務は別に服装自由だよ。僕だってそうじゃん。」
「…悟さんを信じない。」
ぷいっと私は逆な窓の外を見ることにした。
くくっと笑い声が聞こえてくるのが、今は少し腹が立った。